■JCJジャーナリスト入門講座、8/30(土)開講・受講生募集中!《通し受講ではなくバラでも参加可》

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■学生向けに開く 2025年8月~11月(全7回)「JCJジャーナリスト入門講座」
 記者の仕事って、面白い? どうしたら新聞やテレビの世界で働けるのか? SNS全盛の時代に記者は何ができるのか? こうした様々な疑問や不安に応えるために、日本ジャーナリスト会議(JCJ)は学生向けに「ジャーナリスト入門講座」をこの秋に開講します。興味はあるけれど、自分が力を発揮できるかどうかわからない、と漠然と考えている方々にぜひ受講していただきたいと思っています。「記者とは何か」。その魅力と可能性ついて知っていただくことで、これからの仕事選択の参考材料にしてください。

 JCJは1955年創設のジャーナリスト団体です。今年で創設70周年を迎えました。かつて日中戦争から太平洋戦争にかけての時代、新聞やラジオの報道は軍部を賛美し、戦争を鼓舞し、多くの市民を死地に追いやりました。その痛烈な反省から生まれたのがJCJです。「2度と戦争のためにペン、カメラ、マイクを持たない」を共通目的に、講演会や勉強会を開いてきました。今は新聞、放送、出版、広告分野のOB・OGが役員の中心を担っています。学生向けに開く講座も2011年秋から「ジャーナリスト講座」の名で始め、今年で15年目です。今回、「ジャーナリスト入門講座」と名称を改め、まだ記者志望は確定していないけれど、と考える人たちにも広く呼びかけることにしました。多くの学生の方々の受講をお待ちしています。
 《新企画、記者座談会を上下で開催!》入門講座のスタートにあたり、新企画として記者座談会を2回に分けて開きます。ざっくばらんな話の中から、多くのヒントを得ていただければうれしいです。
 《会場参加も、オンライン受講も可、事後に録画送付》講座は東京の会場に集まって対面で開きますが、オンラインでも配信もします。遠隔地の方もオンラインで受講できます。全7回のうち、第6回だけ例外で、会場開催はせず、北海道からの全面オンライン講義(Zoom利用)になります。講義の様子は毎回録画し、事後にメールでお送りします。ただしエントリーシートを講評する第4回は録画なしです。オンライン視聴用のURLは各回の数日前までに受講者にメールでお知らせします。
 《記者や研究者の参加も歓迎》すでにメディアで働き始めた記者や、ジャーリズムを研究する大学関係者もふるってご参加ください。経験交流と意見交換の場にしていきます。ジャーナリズムに関心のある市民の方の参加も歓迎します。なお例外は第4回のエントリーシート書き方講座で、学生のみ対象で、申し訳ありませんが社会人は参加できません。


◆第1回:8月30日(土)午後2時から5時まで◆
会場=東京・飯田橋の東京しごとセンター・5階セミナー室 
記者座談会【上】 記者の仕事、明かします。若手・中堅記者による本音トーク


「記者に興味があるけれど、仕事のイメージが湧かない」「朝から晩まで働き通しで辛いのでは」。そんな疑問に答えるべく、若手、中堅記者が経験談を交えて語り合います。初回はテレビ、ネットメディア、出版社から現役記者が登壇予定。新人時代の苦労、取材や執筆のコツ、ワークライフバランス……記者のリアルを届ける日本一解像度の高い「しごトーク」です。


◆第2回:9月7日(日)午後2時から5時まで◆
会場=東京・飯田橋の東京しごとセンター・5階セミナー室
記者の仕事と昨今のメディア就活事情  
 講師:共同通信記者・新崎盛吾さん

 新聞労連の委員長を務めていた2014年以降、本業の傍らで記者を目指す学生の就職活動支援に取り組み、約300人の学生をメディア業界に送り出してきた。支援を続ける原点は、30年以上の経験を通じて実感した記者のやりがいと面白さだ。講座では、昨今のメディア就活事情や内定を得るためのノウハウを、網羅的に紹介する。【事後に録画送付あり】
《略歴》あらさき・せいご 1967年生まれ。沖縄県出身、千葉県在住。90年に共同通信入社。山形、千葉、成田支局を経て、社会部で警視庁公安や国交省を担当。イラク戦争、北朝鮮、赤軍派などを取材した。2014年から16年まで日本新聞労働組合連合(新聞労連)委員長を務めた後に復職し、現在はデジタル編成部デスク。法政大学兼任講師、「金曜ジャーナリズム塾」事務局長、「ジャーナリストを目指す日韓学生フォーラム」実行委員。

◆第3回:9月20日(土)午後6時半から9時半まで◆
会場=東京・飯田橋の東京しごとセンター・5階セミナー室
記者座談会【下】 記者の仕事、明かします。若手・中堅記者による本音トーク


2回目の座談会には新聞社、通信社、出版社から現役記者が登壇予定。1回目に引き続き、仕事の細部まで明かします。深夜・早朝に取材先の家を訪ねる「夜討ち朝駆け」の実態とは。できる記者に共通することは。記者になるためには何をすればいいのか……。素朴な疑問から意外な疑問まで、何でもお答えします。


◆第4回:10月4日(日)午後2時から5時まで(長引いた場合、延長の可能性も)◆
会場=未定(東京・中央区の区民館など、決まり次第ご連絡します
完璧なエントリーシートが内定への“試金石”
講師:元横浜国立大学教授、元毎日新聞記者・高橋弘司さん


【注】この第4回講座だけは学生のみ対象です。
  マスコミを目指す就活で成功のカギを握るのは、「いかに中身の濃いエントリーシートを書けるか」です。自分はなぜメディアの世界をめざすのか、何を取材したいのかが明確でないと通過は困難です。一般企業向けとは異なる書き方が求められます。大学でマスコミ志望の学生を数多く指導してきた経験をもとに、ノウハウを伝授します。受講生はまず「同じ目標を持った就活仲間」とともにエントリーシートを互いに講評し合います。その上で講師の講評、助言を受けつつ、自分で内容を磨く中で、入社動機が鮮明になって行きます。

 【ESフォームについて】第一志望の会社を想定して、その会社のESフォームのQ&A形式や質問に添った形で作成すること(まだ固まっていない場合も、最も入りたい会社を選んで)。インターンシップ用のESでも可。2027年3月卒業見込み学生用のESフォームが公開されていない場合は、直近のものを探して参考にしてください。*問い合わせや疑問点などは、上記アドレスまで。

 《略歴》たかはし・ひろし 1981年毎日新聞入社。大阪社会部、調査報道部記者を経て、カイロ、ニューヨーク各支局長、紙面審査委員などを歴任。帯状疱疹の新薬「ソリブジン」による副作用死続出をめぐる薬害調査報道で1994年度日本ジャーナリスト会議(JCJ)賞受賞。32年の記者生活の後、横浜国立大学で10年間ジャーナリズムを教え、ゼミ生ら卒業生40人以上をテレビ、新聞・通信社などマスコミに輩出した。2023年退官後、放送大学などで非常勤講師。共著に『自己検証・危険地報道』(集英社新書)、『イスラーム圏で働く』(岩波新書)、『僕らはまだテレビをあきらめない』(緑風出版)など。


◆第5回:10月25日(土)午後2時から5時まで◆
会場=未定(決まり次第ご連絡します)
災害時の性暴力――震災後生まれの記者として
講師:神戸新聞記者・名倉あかりさん

 性暴力は、災害時に起こり得るリスクの一つとして社会で認識されつつある。「神戸でもあったのに、マスコミは『デマだ』と相手にしてくれなかった」。女性団体の訴えを聞いたのは、1995年の阪神・淡路大震災の発生から30年が経過するころだった。当時は神戸新聞の中でも「性被害の話はデマだ」と注意喚起があったそうだ。「なかったこと」にしてきた一因が自分たちメディアにもあるのではないか-。内省から神戸や東北で取材を始めた。自分は震災が発生した年生まれで、当時の空気感を知らない。「性暴力」の定義も時代とともに変化している。震災の負の側面を今、どのように伝えるべきか。取材や執筆中に抱いた迷い、震災報道への向き合い方について語る。
【略歴】なぐら・あかり 阪神・淡路大震災が発生した1995年、兵庫県生まれ。2018年に神戸新聞社へ入社。西宮市の阪神総局を経て21年に神戸本社へ異動し、警察や行政を担当した。23年から2年間、震災30年報道取材班として被災地などを取材。災害時の性暴力問題を取り上げた連載「なかったことにしたくない―災害時の性暴力」で第19回疋田桂一郎賞を受賞した。25年春からは東京支社へ配属。


◆第6回:11月8日(土)午後2時から5時まで◆
ふとした疑問を出発点に、若手記者の今(仮題・全面的にオンラインで開催)
講師:HBC北海道放送記者・貴田岡結衣さん

 「なぜ女性ばかりが責められるのか?」 記者になったばかりで、「事件に慣れてなかった頃に」ふと感じた疑問だった。駅のコインロッカーに乳児が遺棄された事件では、同い年の女が逮捕され、彼女の人となりや足跡を辿ろうと取材をしたが、そこに男性が不在だったことが心に引っかかった。
 裁判で彼女の人生が明らかになっていく中で、性風俗・発達障害グレーゾーンなど野背景が見えてきた。「ただの悪人」で事件を終わらせたくないという気持ちになり、少しずつ理解を深めていこうと一歩一歩取材を進めていった。「社会を変える証言」や「新事実」にたどり着いたわけではないが、彼女の世界は、私たちが見ようとしてこなかった、見えにくい生きづらさを抱えた同じ境遇の女性たちがたくさん存在していた。
どう疑問を抱え、どう取材を展開していったのか――取材での出会いや葛藤も含めてこれまでの一連の流れを紹介。
【略歴】きたおか・ゆい 2000年生まれ、北海道旭川市出身。22年HBC北海道放送入社。道警・司法担当を経て、現在札幌市政担当。入社直後に乳児遺棄事件の現場に行ったことをきっかけに、「思いがけない妊娠」をテーマに取材を続ける。23年に事件の被告を題材にした、ドキュメンタリー番組「閉じ込められた女性たち~孤立出産とグレーゾーン~」を制作し、メディアアンビシャス賞を受賞。趣味は、取材の道中に回る、道内各地の道の駅のスタンプラリー。


◆第7回:11月15日(土)午後2時から5時まで◆
会場=未定(決まり次第ご連絡します)
「永遠の戦後」のためにーー戦争報道とジャーナリズム
講師:毎日新聞学芸部専門記者・栗原俊雄さん`

 「戦後80年」。マスコミはしばしば、そう表現する。しかし、本当に戦争は終わったのか。米軍の無差別爆撃で保護者を殺された遺族たちは、今も国に補償求めて戦っている。あるいは、戦没者の遺骨は100万体以上が行方不明。首都東京の一部である硫黄島ですら、1万体以上が収容されていない。この先、国がすべて収容するのは不可能だろう。つまり戦闘は終わったが、戦争被害は終わっていない。広義の戦争は未完なのだ。私は20年以上、この「未完の戦争」の実態を取材し、報道している。その成果を紹介しつつ、「二度と戦争を繰り返さない」ために必要な報道について考えてみたい。
【略歴】くりはら・としお 1967年生まれ、東京都出身。早稲田大学政治経済学部政治学科卒、政治学研究科修士課程修了(日本政治史)。1996年毎日新聞入社。2020年から専門記者(日本近現代史・戦後補償史)。マスコミが8月を中心に行う戦争報道を一年中行う「常夏記者」。著書に『戦後補償裁判 民間人たちの終わらない「戦争」』(NHK出版新書)『硫黄島に眠る戦没者 見捨てられた兵士たちの戦後史』(岩波書店)他。

■受講生募集要項
◯受講料
・学生向け7回通し券 3,500円(先着35人まで)
・社会人向け6回通し券 6,000円(先着35人まで)※作文講座は対象外
・好きな講座が選べる1回券(複数枚購入可)学生600円、社会人1,200円
 お申し込み、参加費のお支払いはPeatix(https://peatix.com/event/4487676/)からお願いします。
※オンライン視聴用のURLは各回の数日前までに受講者にメールでお知らせします。

スマホを使いQRコードでのお申し込みもご利用下さい。                                      



◯講座後には懇親会も開きます
オンライン講座の日を除き、毎回、講座後には講師や企画スタッフを囲んで、参加者同士の懇親会を近くの店で開きます。様々な体験を詳しく聞いたり、細かい疑問・質問をぶつけたりできるまたとない機会です。学生は学割とします。ふるってご参加ください。


■主催:日本ジャーナリスト会議(JCJ)
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