JCJ書評
〈2025.8月号 書評〉山田 健太(著)「転がる石のように──揺れるジャーナリズムと軋む表現の自由」・・・表面の時流に流されず現場から説く鋭い定点時評  評者:藤森 研(JCJ代表委員) 新着!!

 戦後80年。日本の言論状況はどう変遷してきたのか。 「約20年ごとに、構築期・躍動期・挟撃期(権 力と市民双方からのメディア攻撃)・忖度期にま とめられる」と、著者は さらりと書く。テレビ誕生、ベトナム報道、報道 の人 […]

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〈2025.8月号 書評〉萩原 健(著)「ガザ、戦下の人道医療援助」・・・破壊しつくされる日常その中で命を救う活動  評者:猫塚 義夫(北海道パレスチナ医療奉仕団団長) 新着!!

 イスラエルによるガザの軍事侵攻は、2年弱の 間に6万人の犠牲者と14万人の負傷者を生み出した。瓦礫と化したガザでは、多くの餓死者が出るなど、多面的なジェノサイドが進行中だ。 著者は運動体としての国境なき医師団(MSF) […]

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〈2025.8月号 書評〉小林 美穂子・小松田 健一(著)「桐生市事件──生活保護が歪められた街で」・・・「命の砦」を守る闘いの記録  評者:白井 康彦(フリージャーナリスト) 新着!!

  暴かれた「強者の闇」 を単行本にまとめて歴史的資料にする。ものの見事に実現した労作だ。生活保護制度は紛れもなく「命の砦」。ところが世 間には「なまけて生活保護を利用している人が多い」といった誤解が広がっている。 誤解 […]

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〈2025.8月号 書評〉八木 絹(著)「ハンセン病差別の歴史を旅する ──「救済」への問いかけ」・・・差別の事実と向き合い「救済」への歩みを辿る  評者:霜村 三二(元都留文科大学講師) 新着!!

  「ハンセン病差別の歴史を旅する」という著者の呼びかけに、私はどう答えたらいいのか。差別の事実と向き合うときの「驚き」「憤り」という 感情を丁寧に深く追うことを「歴史を旅する」と 表現した著者の真っ直ぐな言葉が迫る。  […]

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〈2025.8月号 書評〉春名 幹男(著)「世界を変えたスパイたち──ソ連崩壊とプーチン報復の真相」・・・暗躍する情報機関─その隠された真相に迫る  評者:孫崎 享(外交評論家) 新着!!

 本書の著者は、日本における情報機関、特にCIA研究の第一人者である。彼が2000年に 『秘密のファイルCIAの対日工作(上下)』(共 同通信社)を出版した時には驚愕した。 情報機関の活動は秘密に覆われている。それを一部 […]

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