JCJ夏のジャーナリスト講座2022《受講生募集》

新聞やテレビなど報道の世界に関心のある学生向けに「ジャーナリスト講座」を開きます。主催は新聞、テレビ、出版、広告の分野で働いている人やその経験者らでつくる日本ジャーナリスト会議(JCJ)です。2011年秋から毎年開いています。記者の仕事とは何か、取材の面白さとは、などを現場で働く記者を講師に迎え、自由に意見交換しながら学んでいきます。講座はZoomを使った完全オンライン方式で、全国どこからでも受講可能です。学生だけでなく、取材の仕事に関心のある社会人の参加も受け付けます。講座を通じ「取材して、伝える」仕事の魅力と社会的な役割を感じ取っていただけたら、うれしいです。

 

【第1回】7月16日(土)午後2時から4時まで
■沖縄で新聞記者として生きること(講師:琉球新報東京支社報道グループ・明真南斗記者)

【略歴】明 真南斗(あきら・まなと):沖縄県那覇市出身。1991年生まれ。早稲田大卒業後、2014年から琉球新報記者。社会部フリーをへて中部報道部で普天間飛行場を抱える宜野湾市などを担当した。普天間第二小への米軍ヘリ窓落下などがあり、取材した。18年4月~22年3月、政経グループ県政班で基地問題全般を担当。知事の急逝や名護市辺野古の埋め立て承認撤回、沿岸部への土砂投入、県民投票を取材した。22年4月から東京支社報道グループに配属されている。

 

【第2回】7月24日(日)午後2時から4時まで
■「知りたい」から始まる(講師:信濃毎日新聞文化部・河原千春記者)

【略歴】河原千春(かわはら・ちはる):横浜市出身。2007年に信濃毎日新聞入社。飯田支社、報道部を経て、2013年より文化部。現在は芸能班で長野県ゆかりのアーティストへの取材を主に担当している。長野県出身の女性史研究家・思想家のもろさわようこさんの生涯をたどった新聞連載をもとにした『志縁のおんな もろさわようことわたしたち』(一葉社)を昨年末に出版。編著に『新編 おんなの戦後史』(もろさわようこ著、ちくま文庫)、共著(信濃毎日新聞取材班)に『認知症と長寿社会』(講談社現代新書、新聞協会賞など受賞)がある。

 

【第3回】7月30日(土)午後2時から4時まで
■テレビ報道現場の24時間(仮題)(講師:TBS報道局社会部・小松玲葉記者)

【略歴】小松玲葉(こまつ・あきは):広島県三原市出身。1996年生まれ。横浜国立大学卒業後、2019年にTBSテレビに入社。情報番組「ひるおび!」や社会部内勤ののち現在、警視庁で薬物事案や少年事案など生活安全部の取材担当している。

 

【第4回】8月21日(日)午後2時から5時まで(この回だけ学生限定です)
■作文の書き方講座(講師:東京新聞・野呂法夫編集委員

【略歴】野呂法夫(のろ・のりお):1960年、青森県生まれ。東京新聞編集委員。「こちら特報部」デスクとして東京電力福島第一原発事故を巡る一連の報道でJCJ大賞、新聞労連大賞、菊池寛賞を受賞。かつてメディア志望の学生向け作文講座「山崎塾」で「カンカラコモデケア作文術」を学び、それを継承して10年以上少人数の勉強会を開催。現在、多くの仲間が報道の現場などで働いている。夕刊「この道」で脱原発弁護士河合弘之(110回)、女優五大路子(91回)の半生記を連載した。

 

【第5回】8月28日(日)午後2時から4時まで
■通信社、特派員の基礎講座 — なじみのない通信社、接点のない特派員の仕事や役割を基本のキから説明します(講師:共同通信デジタルコンテンツ部・岩橋拓郎記者)

【略歴】岩橋拓郎(いわはし・たくろう):1981年埼玉県生まれ、2003年早稲田大学政経学部卒、時事通信社入社。社会部(警視庁方面回り)、札幌編集部(北海道警キャップなど)に在籍。07年に共同通信社に移り、大阪社会部(大阪府警担当)、和歌山支局、特別報道室、東京社会部(警視庁担当)、外信部を経て、16年9月から21年5月までマニラ特派員。現在、デジタルコンテンツ部で、デジタル展開に四苦八苦中。21年9月から新聞労連新聞研究部長。   

 

【第6回】9月10日(土)午後2時から4時まで
■原発事故後の福島に根を張る(仮題)(講師:朝日新聞福島総局・滝口信之記者)

【略歴】滝口信之(たきぐち・のぶゆき):福島県いわき市出身。2014年朝日新聞社入社。大津総局、千葉総局、東京社会部で警察、司法、高校野球などを取材。21年より福島総局で福島第一原発が立地し、今も多くの住民が避難生活を余儀なくされている福島県大熊町などを取材。大学卒業以来、母校中央大学のマスコミセミナーや新聞労連の作文ゼミで後輩の作文や面接を指導している。

 

【第7回】9月17日(土)午後2時から4時まで
■2人のジャーナリスト対談(元全国紙記者・幸田泉さん + 元朝日新聞記者・宮崎園子さん)

【略歴】幸田泉(こうだ・いずみ):大阪市在住。元全国紙記者、2014年からフリーランス。2015年、新聞販売現場の暗部を描いた『小説 新聞社販売局』(講談社)を上梓。2018年からヤフーニュース個人のオーサー。大阪市を廃止し特別区に分割する大阪都構想に反対する活動をするなど、大阪の公共政策について発信中。大阪市が市立の高校を大阪府に無償譲渡するのに差し止めを求めた住民訴訟の原告の1人(2022年3月25日に大阪地裁で原告の敗訴判決が言い渡され、控訴中)。2022年5月、訴訟の経緯をまとめた『大阪市の教育と財産を守れ!』(アイエス・エヌ出版)を刊行。

【略歴】宮崎園子(みやざき・そのこ):1977年、広島県生まれ。高校卒業までを香港、アメリカ、東京などで過ごす。慶應義塾大法学部卒業後、金融機関勤務を経て2002年朝日新聞社入社。神戸総局、広島総局、大阪本社社会部、生活文化部で、警察・司法、災害、原爆・戦争、社会福祉などを担当。2021年7月退社。現在、広島を拠点に、取材・執筆活動を続けている。22年7月に著書『「個」のひろしま 被爆者岡田恵美子の生涯』を上梓。


○参加費

・学生向け7回通し券 2500円

・社会人向け6回通し券 4000円(注・8月21日の文章講座は対象外)

・好きな講座が選べる1回券(複数枚購入可) 学生500円 社会人800円

(注:授業やアルバイトなどで当日視聴できない場合に対応し、後から録画=概ね6日間視聴可能=を受講者にお送りします)

参加のお申し込みと参加費のお支払いはネットの­Peatixを通じてお願いします。

下記URLをクリックしてお手続きしてください。

https://kouza22su.peatix.com/