■【連続講座 第8回】シンポジウム「辺野古新基地問題 これまでとこれから」 (主催:沖縄・琉球弧の声を届ける会)
【連続講座第8回 】
■シンポジウム:「辺野古新基地問題 これまでとこれから」
メディアは全ての人権のため、隠された真実を暴け!
■企画趣旨:
多くの市民の反対運動にもかかわらず、辺野古新基地建設工事は2018年に埋立が強行され、浅瀬の広がる辺野古側はほぼ埋立が完了しています。水面下90メートルに達する軟弱地盤がある大浦湾側では、2024年から地盤改良工事が始まり、71,000本もの砂杭や排水材を護岸部の海底や埋立区域に打ち込み、新基地完成までに12年もかかるという無謀な計画が進んでいます。砂杭の砂は沖縄島近海の海底から大量に採取され、埋立土砂は戦没者遺骨が混じる沖縄島南部をはじめ、島外や県外からも搬入される可能性があります。一方、辺野古新基地建設に関する裁判は、沖縄県と国の訴訟が14件(10件敗訴、4件取り下げ)あり、民間の訴訟もジュゴン裁判や住民訴訟など少なくありません。
今回の連続講座第8回では、辺野古新基地をめぐる裁判、埋立の不合理性、埋立土砂の問題、台湾有事などについて、専門家や活動家の方々のお話を伺い「辺野古新基地問題のこれまでとこれから」について意見交換を行います。ぜひ、ご参加下さい。
■開催日:2025年8月23日(土)18:00~21:00(開場17:30)
■会 場:沖縄大学本館1階同窓会館
■主 催:沖縄・琉球弧の声を届ける会
■共 催:沖縄大学
*会場参加は予約不要です。資料代500円をいただきます。
お申し込みは ⇒ https://henoko250823.peatix.com/event/4504322
※オンライン参加は、事前申込が必要です。
*沖縄・琉球弧の声を届ける会 共同代表 桜井国俊・与那覇恵子・丹原美穂
メール:okinawaryukyuko@gmail.com
HP:https://ryukyukohp.jimdofree.com/
■プログラム:講師とテーマ、講演の主旨
①徳田 博人(とくだ ひろと)氏(琉球大学法文学部教授(憲法・行政法))
テーマ:辺野古最高裁判決によって創られる「統治行為」とその問題点
―なぜ辺野古裁判は負け続けているのか、その仮説回答として-
主旨:国と自治体の法的裁判は、自治体ガバナンスが機能している場合、自治体判断の尊重原則を軸に司法審査がされるべきだ。その原則が辺野古裁判では機能不全となる。その原因を「統治行為」論に求め、問題点を指摘する。
②加藤 裕(かとう ゆたか)氏(沖縄合同法律事務所 弁護士)
テーマ:辺野古埋立はなぜだめなのか、を改めて確認する
主旨:翁長知事の埋立承認取消処分を取り消した最高裁判決は仲井眞知事の処分に裁量逸脱はないとしたが、一連の訴訟では埋立承認処分の要件充足性について最高裁で決着はついてない。埋立の不合理性を追及し続けることが大切である。
③阿部 悦子(あべ えつこ)氏(辺野古土砂搬出反対全国連絡協議会共同代表)
テーマ:奄美群島の軍事要塞化と辺野古土砂搬出
主旨:近年、奄美群島での軍事化は急速で日米軍事訓練が「市街地」で行われ、オスプレイの低空飛行訓練が日常化している。昨年末から辺野古への土砂・石材の大量搬出に向けた動きもある。沖縄と奄美群島の連携を視野に入れての活動を提起する。
④具志堅 隆松(ぐしけん たかまつ)氏(沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」、ノーモア沖縄戦・命どぅ宝の会共同代表、戦争止めよう!沖縄・西日本ネットワーク共同代表)
テーマ:遺骨土砂問題から台湾有事へ
主旨:戦没者の遺骨収集は国の戦後処理問題であり、沖縄にとっては沖縄戦の問題である。戦没者遺骨を辺野古の海に捨てる「遺骨土砂問題」に取り組む最中に、今度は私たちが戦没者遺骨になる「台湾有事」による沖縄の軍事要塞化が進む。
〈賛同をお願いしている団体〉
泡瀬干潟を守る連絡会、NPO法人奥間川流域保護基金、沖縄環境ネットワーク、沖縄平和市民連絡会、嘉手納ピースアクション、基地・軍隊を許さない行動する女たちの会、ジュゴン保護キャンペーンセンター、日本ジャーナリスト会議、日本ジャーナリスト会議沖縄、ノーモア沖縄戦命どぅ宝の会、普天間基地爆音訴訟団、ヘリ基地反対協議会、ミサイル配備から命を守るうるま市民の会、有機フッ素化合物(PFAS)汚染から市民の生命を守る連絡会