〈JCJ声明〉ミャンマー治安当局による日本人ジャーナリストの拘束に抗議する

ミャンマーの治安当局は7月30日、最大都市のヤンゴンで民主化を求めるデモを撮影していた日本人ジャーナリストを拘束した。報道によれば、拘束されたのはフリーランスでドキュメンタリー映像を制作している久保田徹さん(26)だという。日本ジャーナリスト会議(JCJ)は不当に圧迫されたジャーナリストを守るために、ミャンマー治安当局に強く抗議するとともに、久保田さんを直ちに解放するよう求める。
同時に日本政府に対して、ジャーナリストの拘束という野蛮な行為を続けるミャンマーの軍・治安当局に抗議し、民主化を求める市民への残虐な弾圧をすぐに停止するよう、強く働きかけることを要求する。

昨年2月以来、違法なクーデターで軍事支配を続けているミャンマーの軍部は市民の人権を無視し、言論の自由を奪い、弾圧を続けてきた。ミャンマー軍部は今年7月末に、アウンサンスーチー氏に近い元議員ら、民主化を求めてきた4人の死刑を執行した。世界各地から、この非道な行為に非難の声が上がった。
日本経済新聞によれば、その後、ミャンマー市民の反発が高まり、瞬時に集まって解散する「フラッシュモブ」型の抗議デモが起きていた。「久保田さんはこうした抗議デモの現場を取材して散り散りに逃げる最中に、現場に駆けつけた治安当局に拘束されたもよう」と伝えている。

 ミャンマー治安当局は昨年4月にも、取材中のジャーナリスト、北角裕樹さんを逮捕・拘束した。その後、釈放されたものの、海外からの取材者の目を封じ込めようとする強権的な方針は変わっていない。過去には2007年9月に取材中の映像ジャーナリスト、長井健司さん(50)を至近距離から軍隊が銃撃して殺害している。私たちはこのような弾圧を続けるミャンマー軍部を決して許すことはできない。
軍幹部を留学生として受け入れるなど、日本政府は民衆弾圧を続けるミャンマー軍部の行動を事実上、容認している。このような姿勢を改め、軍部の蛮行を止めるべく、積極的な行動に移ることを強く求める。


               2022年8月2日 日本ジャーナリスト会議