〈JCJ Online講演会〉「敗戦から76年、日本は再び戦争をするのか?」講師:防衛ジャーナリスト・半田滋さん(元東京新聞論説兼編集委員)
■開催趣旨:
解釈改憲で集団的自衛権を合憲とし、戦争法をつくった安倍政権と、その路線を引き継ぐ菅政権。そのもとで台湾有事になれば、日本が米軍の戦争に巻き込まれる危険性は極めて高い。「戦争をする国」への道は、自衛隊員を含む多くの若い世代を再び犠牲にする政策だ。憲法9条に基づき、戦争を止める平和外交がいまこそ求められる。(2021.8.22 14:00〜16:00)
■開催後記:
解釈改憲で集団的自衛権を合憲とし、戦争法をつくった自公政権。台湾有事になれば、日本が米軍の戦争に巻き込まれる危険性は極めて高い。中距離ミサイルなどを沖縄や周辺の諸島の自衛隊基地に配備する計画も進む。
米国にNOと言えない日本。今こそ、ASEAN(東南アジア諸国連合)と一緒になって、米中に物申す平和外交が求められると半田さんは語った。
■講演者プロフィール:
半田 滋(はんだ しげる)。1955年(昭和30)年生まれ。防衛ジャーナリスト。下野新聞社を経て、91年中日新聞社入社、元東京新聞論説兼編集委員。獨協大学非常勤講師。法政大学兼任講師。92年より防衛庁取材を担当。2007年、東京新聞・中日新聞連載の「新防人考」で第13回平和・協同ジャーナリスト基金賞(大賞)を受賞。
著書に、「変貌する日本の安全保障」(弓立社)、「安保法制下で進む! 先制攻撃できる自衛隊―新防衛大綱・中期防がもたらすもの」(あけび書房)、「検証 自衛隊・南スーダンPKO-融解するシビリアン・コントロール」(岩波書店)、「零戦パイロットからの遺言-原田要が空から見た戦争」(講談社)、「日本は戦争をするのか-集団的自衛権と自衛隊」(岩波新書)、「僕たちの国の自衛隊に21の質問」(講談社)、「『戦地』派遣 変わる自衛隊」(岩波新書)=09年度日本ジャーナリスト会議(JCJ)賞受賞、「自衛隊vs.北朝鮮」(新潮新書)などがある。