武力で平和はつくれない! とりもどそう憲法いかす政治を・・・2024有明憲法大集会、JCJ有志で参加

2015年5月3日(憲法記念日)、横浜・臨港パークでの開催から数えて10回目の節目となった「2024有明憲法大集会」。雲一つなく晴天の有明防災公園(東京都江東区)にはJCJ有志を含め昨年の2万5000人を超える3万2000人が集まりました。ゲストスピーカーの猿田佐世さんは「約束です、来年は若い人を連れて来ましょう」と挨拶を結んだが実に若者の姿があちこちに。
オープニングに島唄を披露した古謝美佐子さんは「会場を埋め尽くす色とりどりの旗がとてもきれい」と盛り上がりを表現し、参加者は改憲阻止への決意を新たにしました。
安倍内閣が集団的自衛権の行使容認を閣議決定したのが2014年7月。そして10年を経た先月4月、岸田首相はアメリカ上下両院で「未来に向けて ~我々のグローバル・パートナーシップ~」と題した演説をし、「皆様、日本は既に、米国と肩を組んで共に立ち上がっています。米国は独りではありません。」と、日米同盟が新たなステージに入ったことを表明した。武力を紛争解決の手段としないとした日本国憲法はその根元から揺らぎ、総仕上げの改憲に向けた緊迫感が高まるが、多極化する世界構造の下、21世紀のメインストリームは武力を廃した平和の枠組み構築だ。
登壇者の一人、市民連合の長尾詩子さんは、世界と歴史を見渡すとき、家父長制と戦争体制の親和性が浮かび上がると指摘し、社会はとっくに変わってきているのに政治が、メディアが戦前に引き戻す旗振りをする現状を告発した。
コロナ禍3年のブランク明けの2022年この集会で、「憲法9条はこの国を覆う家父長支配への抵抗線を築き、主権在民の未来に向かうブリッジを果たしてきた」と演説し、大いに会場をどよめかしたのは小川たまかさんを思い出した。時代の進展を感じさすスピーチは女性の側から出てくる。日本共産党の田村智子委員長は地政学リスクを固定化した上での力ずく外交は多極化する世界では有害であり、ASEANがすすめる対話による平和枠組み構築の運動に習い、日本は9条精神を土台とする平和への戦略、平和ビジョンの打ち出しこそ求められる方向、それには市民と野党の共闘こそ正念場とする訴えにひときわ大きな拍手が巻き起こった。

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