〈JCJ Online講演会〉「ミャンマーはどうなっているのか」講師:岸田浩和(ドキュメンタリー監督)さん
■開催趣旨:
ミャンマーでクーデターを起こした国軍は、抗議する市民や学生たちに銃口を向け、残虐な弾圧で多くの犠牲者を生んでいる。
その実情をSNSなどで発信していた日本人ジャーナリスト、北角裕樹さんも軍・治安当局により拘束・起訴された。
13日深夜のニュースで北角さん釈放の報道があった。長期拘留が懸念されていただけに、ひとまずは安心の材料、朗報だ。
果たしてミャンマーはどうなっているのか。そして、どうなるのか。
ヤンゴンに留学経験があり、継続的にミャンマーの少数民族問題や宗教対立の取材を行っている岸田浩和さんから、ミャンマーの今について、様々な角度からお話をしてもらいます。(2022.5.15)
■開催後記:
ミャンマーの軍部はなぜクーデターを起こしたのか、その背景には2点あると指摘した。一つは、軍に有利な現行憲法に対して、アウンサンスーチー国家顧問が改正を主張し始めたこと。も一つはスーチー氏率いる国民民主連盟(ND)政権が国境地帯の麻薬取引にメスを入れ、軍幹部に還流する裏金が止まる恐れが強まったことだという。ヤンゴンに留学経験があり、継続的にミャンマーの少数民族問題や宗教対立の取材をしている岸田さんならではの解説に聞き入った。