〈JCJ Online講演会〉「ミャンマーの今を知るために—『2度の難民』となった私の体験」講師:ソー・ティ・ナイン(Soe Tint Nain)さん

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ソー・ティ・ナインさんはヤンゴン工科大学の学生だった1988 年に民主化運動に参加した。母国を逃れ、タイで朝日新聞バンコク支局に勤めた後に来日し、難民認定を得た。ミャンマーの民政移管に伴い、2012 年に帰国。日本とミャンマーの橋渡しを志してきた。しかし、2021年2月1日の軍事クーデター後、身の安全が脅かされ、2021年10月、再び難民として来日した。講演では、昨年春に連邦制の創設を掲げて生まれた国民統一政府(NUG)について詳しく話し、悲願である民主化の重要性を訴えた。
 コメンテーターをジャーナリスト・竹内幸史さん(月刊『国際開発ジャーナル』編集委員)、司会・進行を水野孝昭さん(神田外語大学教授)が務めた。(2022.1.29 14:00〜16:00)

ソー・ティ・ナインさん

 

アウン・サン・スーチーさんとの記念撮影
(2015年ミャンマー国会で)

■コメンテーター:ジャーナリスト・竹内幸史さん(月刊『国際開発ジャーナル』編集委員)
■司会・進行:水野孝昭さん(神田外語大学教授)

◎ソー・ティ・ナインさん略歴
1969 年 ミャンマー・サガインで生まれる
1988 年 ヤンゴン工科大学在学中に⺠主化運動に参加。
1993 年 タイのバンコクに逃れ、日本の新聞社の助手として働く。
1996 年 来日
2007 年 日本政府から難民認定を受ける
2012 年 ミャンマーに帰国。会社を設立し、JICA や日系企業、世界銀行、FAOやUNEP などの国連機関の国際会議に通訳として参加。
2021年10月 再び難民として来日

◎竹内幸史(たけうち・ゆきふみ)さん略歴
 慶大卒業後、朝日新聞社に入り、ニューデリー、バンコク特派員、編集委員などを務め、2011年に退社。米ライシャワー東アジア研究所客員研究員、東京財団アソシエイト、岐阜女子大学南アジア研究センター客員教授など経て、2014年から国際協力専門誌の月刊『国際開発ジャーナル』編集委員。主な専門分野は開発問題と南アジア・東南アジア地域研究。拓殖大学大学院国際協力学研究科講師。共著書に『脱原発の比較政治学』(法政大学出版局)、『東アジア連携の道をひらく』(花伝社)など。

◎水野孝昭(みずの・たかあき)さん略歴
 神田外語大学教授(国際関係論、ジャーナリズム論)。1982年朝日新聞入社、ハノイ支局長、ワシントン特派員、ニューヨーク支局長、外報部、政治部の各デスク、論説委員を経て現職。1988年以降に来日した在日ビルマ人難民コミュニティーを取材。95年にアウサンスーチー氏とヤンゴンで会見。

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